平屋は洗濯物を干す場所を考えておこう
平屋の家づくりにおいて、洗濯物をどこに干すのかは考えていますか?
住み始めてみると、意外と快適さに影響してくる部分です。
プライバシーや防犯面、清潔さに関わってくるこの問題について、最適な場所や解決策をご紹介します。
後悔のない家づくりのために、ぜひ読んでみてください。
まず、平屋で洗濯物を干すときに出てきやすい悩みを4つご紹介します。
どれも、多くの人が避けては通れない悩みではないでしょうか。
家づくりの前に、今一度確認しておきましょう。
平屋で洗濯物を干すとなると、庭や1階部分に干すことになるため、家の前を通る車や通行人からの視線が気になります。
特に、豊橋市のような住宅密集地では、より気になることでしょう。
2階建ての家であれば、2階部分に干せるので、家の前を通る車や通行人の視界に入りにくいです。
平屋では、このようなことから、洗濯物を干す場所に悩まれる方が多くいます。
庭や1階部分に洗濯物を干すとなると、防犯面も心配です。
2階に干す場合は、2階まで登って来られない限り、いたずら等をされることはありません。
外から2階へ登るとなると、とても目立つので、容易にできることではないでしょう。
しかし、簡単に手が届く庭や1階部分は、いたずらが簡単にできてしまうのです。
特に女性や子どもがいるご家庭では、このような点も、多くの方が悩みを抱える部分です。
平屋では、干す位置によっては、リビングやダイニングから洗濯物が見えてしまうことがあります。
いくら室内をおしゃれにしていても、窓から洗濯物が見えてしまっては雰囲気が台無しです。
生活感の無いおしゃれな空間を求めている人にとっては、この点は悩みどころでしょう。
敷地がコンパクトで、干せる場所が限られている場合には、何らかの解決策が必要となります。
平屋では、洗濯物に砂が付きやすいのも悩みの一つです。
庭や1階部分に干すと、地面との距離が近いので、風で舞い上がった砂が付いてしまいます。
2階建ての家であれば、2階部分に干せるので、洗濯物が地面から離れており、砂が付いてしまうことはあまりありません。
1階で完結できて便利な平屋ですが、実際に生活してみると、このような悩みも出てくるのです。
では、平屋で洗濯物を干すのに最適な場所は、一体どこなのでしょうか。
適した場所の条件を5つご紹介します。
住み始めてから悩むことのないように、事前に確認しておきましょう。
平屋では、隣の家が2階建ての場合、隣の家の2階から自宅の1階に干した洗濯物が見えてしまうなど、プライバシーを保護するのが難しいのも問題です。
やはり、プライバシーを保護できて、安心できる場所に干しておきたいものです。
家づくりでは、このような観点から見ておくことも大切になります。
リビングは、日当たりのよい場所に大きな窓をつくるのが一般的ですが、洗濯物にとっても日当たりは大切です。
1階部分に、この両方を設置しようとすると、どうしても場所が被ってしまいがちです。
同じ場所に設置してしまうと、リビングの大きな窓から洗濯物が見えて、生活感が出てしまいます。
来客時にも、洗濯物が見えてしまうと恥ずかしいですよね。
どうしても外に最適な場所が無い場合には、室内にランドリールームを設けるのもおすすめです。
洗濯物は、風通しや日当たりが良く、よく乾く場所に干すのが最適です。
また、砂が付きにくい場所を選ぶことも大切です。
平屋には2階が無く、どうしても地面に近い庭や1階部分に干すことになってしまいます。
地面が土だったり、周りに畑などがあって砂埃が入ってきたりしやすいと、せっかく洗った洗濯物に砂が付いてしまいます。
そのため、できるだけ砂が入りにくい場所や風向きを考えて、干す場所を決めるようにしましょう。
洗濯物の量に合った、十分なスペースがあるかどうかも重要なポイントです。
十分なスペースがないと、間隔が狭くなってしまい、なかなか乾きません。
日々の洗濯物に加えて、布団カバーや子どもの部活のユニフォームなど、イレギュラーな物についても考えておく必要があります。
洗濯物は、洗濯機から出して、干す場所まで運ばなければならないので、家事の動線上に干し場があるとスムーズです。
1日に複数回の洗濯をする場合には、何往復もしなければならないので、手間も数倍になります。
家事は毎日のことなので、少しでもストレスが溜まらないように工夫しておきたいところです。
ここでは、平屋で洗濯物を干すのに不向きな場所を解説しておきます。
意外と考えがちな場所なので、ぜひチェックしてみてください。
部屋の中は、洗濯物を干すのにあまり向いていません。
平屋で干す場所に悩んだ際に、部屋干しされる方も多いですが、部屋の中で過ごす際に邪魔になって暮らしの快適さが損なわれてしまいます。
さらに、部屋の中では乾きにくく、生乾き臭が発生してしまったり、来客時に洗濯物が見えてしまったりもするので、不向きな場所です。
ウッドデッキやテラスも、洗濯物を干すには不向きな場所です。
理由としては、外から見えないように隠すことが難しく、プライバシーが保護できないためです。
ただし、柵を設けるなど、見えないような対策ができるのであれば、特に問題はありません。
コの字型やロの字型の中庭も、外から見られる可能性が少ないので問題ないでしょう。
平屋で洗濯物を干す場所に迷った場合は、ランドリールームがおすすめです。
次のようなメリットがたくさんあるので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
ランドリールームは、確実にプライバシーを保護できるのでおすすめです。
下着なども安心して干せるほか、外に干した洗濯物から家族構成を把握されることもなく、空き巣などの防犯対策にもなります。
家族の安全安心のためにも、ぜひ考えておきたい部分です。
大きめのランドリールームであれば、シーツなどの大きな物も、室内で干せます。
2階建ての場合は、ベランダの手すりなどに干すことができますが、平屋では大きな洗濯物を干す場所に意外と悩みがちです。
大きめのランドリールームがあれば、このような悩みも解消されます。
ランドリールームに収納を設ければ、洗濯から乾燥、収納までを一か所で行うことが可能です。
洗濯機から干し場、干し場からクローゼットへの移動が不要になるので時短になります。
また、外から取り込んだ洗濯物がリビングに置かれたままになっている、というようなことも起こらず、生活感の無い素敵な空間を保てます。
平屋では、庭や1階部分に洗濯物を干すことになりますが、そうなると風の強い日などは砂が付いてしまうことがあります。
また、屋根がない場合は、急な雨で濡れてしまうこともあるでしょう。
しかし、ランドリールームであればそのような心配がありません。
その日の天気や風の強さなどを気にすることなく、洗濯ができるのです。
平屋におすすめなランドリールームですが、設置する際には、いくつか注意しておきたい点があります。
後から気づいて後悔することのないように、事前にしっかり確認しておきましょう。
ランドリールームの広さは、洗濯物を干す量で決めるようにしましょう。
洗濯物の量は各家庭によって違います。
一般的な広さにするよりも、実際の量を想定した上で決めておいた方が、住み始めてから困ることがありません。
家族構成によっては、それほど広さが必要ない場合もあるでしょう。
ランドリールームの広さは、2畳以上がおすすめです。
3畳以上のゆったりしたスペースがあれば、作業がしやすい上に、収納スペースも確保しやすくなります。
洗濯するだけのスペースなので、最小限の広さにしたいところですが、干したり畳んだり収納したりすることも考慮したスペースを確保しておきたいところです。
ランドリールームは狭くしすぎない方が良いですが、そのせいでリビングなどの日々を過ごす部屋が狭くなりすぎては、快適な生活がおくれません。
建築面積や予算によっては、ランドリールームと他の部屋のどちらを広くするか、選択をしなければならないこともあるでしょう。
そのような場合には、室内に収納式の物干し竿を設置するなど、工務店などと相談して良い解決方法がないか検討してみましょう。
ランドリールーム周辺に、キッチンや浴室などの水回りの設備をまとめておくと、家事の動線が短くなって便利です。
浴室に乾燥機能を付けておくと、ランドリールームに干しきれなかった分を、浴室で干すこともできます。
日々を快適に過ごすためにも、家事の動線を考えておくことはとても大切です。
ランドリールームを効率よく広くする方法として、脱衣所や洗面所などとの一体化があります。
しかし、一体化した結果、利便性が落ちてしまうこともあるので注意が必要です。
例えば、洗面所と一体化した場合、来客が洗面所を使いづらいつくりになってしまうことがあります。
ランドリールームを他の設備と兼用にする場合は、利便性についても確認しておきましょう。
ランドリールームをつくる際には、コンセントの数も確認しておきましょう。
洗濯機や除湿機、アイロンなど、ランドリールームでは意外と家電を使用します。
コンセントが不十分だと、利便性が落ちてしまうので、コンセントは多めに設置しておくことをおすすめします。
そのほか、コンセントの位置についても、実際に使うことを想定したときに、遠すぎないかや高さが適切かなども確認しておきましょう。
平屋では、洗濯物を干す際の悩みが意外と多くあります。
プライバシーや防犯面だけでなく、日々の快適さや清潔さなども悩みの一つです。
それらを解消できる干し場があれば良いですが、平屋ではどうしても干す場所が限られてしまうので、難しい問題です。
そんなときにおすすめしたいのがランドリールームで、毎日の天気を気にすることなく洗濯ができて、家事も効率良く行えます。
ただし、建物の中の一定の面積をランドリールームが占めてしまうので、他の部屋との兼ね合いも考えなければなりません。
とはいえ、多くの悩みを解消できるランドリールームは、ぜひ一度検討したい設備です。
木楽ハウス 代表 塩川昌志(二級建築士)
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